練習室にこもるより、まずは外を歩いてみませんか?
「もっと良い声を出したい」「リズム感を良くしたい」
そう思って、毎日部屋の中で必死に発声練習やメトロノームに合わせた練習をしている大人の方へ。
もし、少し行き詰まりを感じているなら、
一度楽器や楽譜から離れて、外に出てみませんか?
実は、私たちが毎日何気なく行っている「歩く」という動作の中に、
音楽を上達させるための究極のエッセンスが隠されています。
背筋を伸ばし、姿勢を整え、
呼吸を整えて、リズムを感じながら歩く。
たったこれだけのことで、発声の基礎、音楽のノリ(グルーヴ)、
そして心身の健康まで、すべてを一度に整えてしまうことができるのです。
大股で歩くことで生まれる、究極の「体感リズム」
音楽において最も大切な「リズム感」は、
頭で数えるものではなく、身体の重心移動で感じるものです。
歩くとき、いつもより少し「大股」で歩いてみてください。
すると、地面を蹴ってフワッと宙に浮く瞬間(アップビート)と、
足が地面にドンと着地する瞬間(ダウンビート)を、
身体全体でハッキリと感じることができます。
一定のテンポで刻まれる自分の足音は、
まさに世界に一つだけのメトロノームです。
「1、2、3、4」と足裏から伝わる規則正しい振動を身体の芯で感じることで、
ジャズやポップスに欠かせない、
揺るぎないリズムの土台があなたの中に自然と構築されていきます。
良い姿勢と深い呼吸が、豊かな「響き」を作る
また、大股で歩くためには、
自然と背筋をスッと伸ばし、胸を開く必要があります。
この「胸が開いた良い姿勢」こそが、ボーカルの発声や、
管楽器・ピアノの演奏における理想的なフォームです。
姿勢が整うと、圧迫されていた横隔膜が自由に動けるようになり、
呼吸がスッと深くお腹の底まで入るようになります。
歩くリズムに合わせて「スッ、スッ」と新鮮な空気を吸い込み、「フーフー」と吐き出す。
このリズミカルで深い呼吸のサイクルは、
そのまま伸びやかなロングトーンを支える最高の「呼吸法(ブレスコントロール)」の練習になります。
サヴァサヴァで、健やかな身体と音楽を繋げよう
岸和田のMusic Space サヴァサヴァでは、
テクニックを詰め込む前に、
まずは「音を出すための健やかな身体作り」を大切にしています。
身体が縮こまっていては、豊かな音は響きません。
心が疲れていては、楽しいリズムは生まれません。
春の温かい風を感じながら、大股でリズミカルに歩く。
そんな日常の小さな意識の積み重ねが、
スタジオであなたが発する「最初の1音」を劇的に変えてくれます。
音楽を長く深く楽しむための資本は、
あなた自身の健康な身体です。
今日から、通勤時間や近所へのお買い物を、
極上の「音楽レッスン」に変えてみませんか?
野口 尚宏

