スマホの音と「本物の音」は違う。最高のリスニング体験は、自分で演奏すること。

温かみのある水彩画風のイラスト。テーブルの上に置かれたスマートフォンからは細く平坦な光(圧縮されたデジタル音源)が出ているのに対し、グランドピアノを弾き、歌う大人の周囲には、豊かで立体的、空間全体を包み込むような温かい光の波紋(生の音、倍音、空気の振動)が広がっている。生の楽器や声の圧倒的な響きと、自分で演奏することの贅沢さを視覚化。画像下部には「生の音を、浴びよう。」というテキストが書かれている。

今の時代、通勤電車の中や家事の合間に、
スマートフォンとワイヤレスイヤホンで音楽を楽しむ方がほとんどだと思います。
手軽に世界中の音楽にアクセスできる、
本当に便利な時代になりました。

しかし、もしあなたが「音楽をもっと深く味わいたい」と願うなら、
一つ知っておいていただきたい事実があります。
それは、スマホやストリーミング配信で私たちが聴いている音は、
データ容量を軽くするために、
人間の耳には聞こえにくいとされる周波数(高音域や低音域の豊かな成分)が
バッサリとカットされた「圧縮音源」であるということです。

それは例えるなら、美しい風景を、小さなスマホの画面越しに見ているようなもの。
本来の音楽が持っているはずの、
空気の震えや立体感は、そこからは失われてしまっているのです。

「じゃあ、高音質なCDや、昔ながらのレコードで聴けばいいの?」と思うかもしれません。
確かに、圧縮されたスマホの音源に比べれば、
CDやレコード(アナログ盤)は非常に豊かで、
素晴らしい音楽体験を提供してくれます。

しかし、どれほど高級なオーディオシステムを組んだとしても、
スピーカーから再生される音は、あくまで「録音された音の再現」です。
マイクというフィルターを通し、
スピーカーという機械を震わせて出た音は、
目の前で本物の楽器が鳴っている「生の音」とは、根本的に異なるエネルギーを持っています。

では、カットも圧縮もされていない、
100%純粋な「生の音(アコースティックの響き)」を味わうにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは2つしかありません。
素晴らしい生のライブへ足を運ぶか、
自分自身で楽器を演奏し、歌うかです。

自分で演奏することは、
単に技術を磨くための「アウトプット」ではありません。
実は、最高級の音を一番の特等席で味わう
「究極のインプット(リスニング体験)」なのです。

グランドピアノの鍵盤を一つ叩いてみてください。
指先から伝わる木の振動、ハンマーが弦を打ち、
巨大な響板が共鳴して、空気がビリビリと震えるあの感覚。
あるいは、お腹の底から声を出してみてください。
自分の身体という世界に一つだけの楽器が共鳴し、
頭蓋骨に響き渡る、あの生々しい音の広がり。

これらは、どんなに高価なイヤホンでも絶対に再現できない、
細胞が震えるような「生の音」の体験です。

岸和田のMusic Space サヴァサヴァには、電子楽器からは決して得られない、
アコースティックな「生の音」の豊かさが溢れています。

「上手く弾かなきゃ」「上手に歌わなきゃ」というプレッシャーは一旦忘れて構いません。
ただそこにあるグランドピアノの響きを全身で浴び、
自分自身の声の共鳴を味わう。
それだけで、日々の疲れは浄化され、
心は深く満たされていくはずです。

スマホのイヤホンを外して、私たちと一緒に、
自分自身の手で「本物の音」を鳴らす、最高の贅沢を味わってみませんか?

野口 尚宏

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