人前で演奏することの意味|音楽は誰かに届いて完成する

playing-for-others-completes-music-cavacava

「上手くなること」が、いつのまにか目的になっていませんか

音楽を続けていると、
いつのまにか
「上手くなること」そのものが
目的になっていることがあります。

もっと速く弾けるように。
もっと難しい曲を。
もっとミスなく。

上達を目指すことは、
もちろん素晴らしいことです。

でも、ふと立ち止まって
考えてみてほしいのです。

その先に、
何を思い描いているでしょうか。

上手くなった、その音を、
誰に届けたいでしょうか。

音楽は、聴く人がいて初めて完成する

一人で完璧に弾けるようになること。
それは、音楽のゴールではありません。

音楽は、
誰かに届いて初めて完成します。

どれだけ上手に弾けても、
その音が誰にも届かなければ、
音楽は自分の中で
閉じたままになります。

逆に、
少し不完全な演奏でも、
それが誰かの心に届いたとき、
音楽は本当の意味で
命を持ち始めます。

だからこそ、
人前で演奏することには、
大きな意味があるのです。

人前で演奏すると、音が変わる

不思議なことに、
人前で演奏すると、
一人で弾いているときとは
音が変わります。

もちろん、緊張もあります。
いつもは弾けるところで
間違えることもあります。

でも、それ以上に、
一人では決して生まれなかった
何かが立ち上がります。

「この音を、聴いてもらいたい」
という気持ちが、
音に力を与えるのです。

誰かに向けて弾く音には、
自分のためだけに弾く音にはない
切実さと、温かさが宿ります。

その音は、
あなた自身も
初めて聴く音かもしれません。

緊張は、真剣さのあらわれ

「人前で弾くなんて、緊張して無理」
そう感じる方は多いと思います。

でも、緊張することは
悪いことではありません。

緊張するのは、
その場を大切に思っているからです。
ちゃんと届けたいと
思っているからです。

どうでもいいことに、
人は緊張しません。

緊張は、
あなたが音楽に真剣である証拠であり、
聴いてくれる人を
大切に思っている証拠です。

だから、緊張を
無理に消そうとしなくていいのです。
緊張したまま、
その気持ちごと音にしてしまえばいい。

震える声にも、
震える指先にも、
人の心を打つ何かがあります。

ミスは、記憶に残らない

人前での演奏を恐れる大きな理由は、
「ミスをしたらどうしよう」
という不安だと思います。

でも、思い出してみてください。

あなたが誰かの演奏を聴いて
感動したとき、
その人のミスを覚えていますか?

おそらく、覚えていないはずです。

聴く人の記憶に残るのは、
ミスの有無ではありません。
その演奏が、
心に触れたかどうかです。

演奏する側は
自分のミスばかりが気になりますが、
聴く側はそんなところを
見ていません。

聴く人が受け取るのは、
あなたが音に込めた気持ちの方です。

人前で演奏することは、贈り物をすること

人前で演奏することを、
「評価される場」だと思うと、
怖くなります。

でも、見方を変えてみてください。

人前で演奏することは、
誰かに贈り物をすることです。

あなたが時間をかけて育ててきた音を、
その場にいる人に差し出す。
「よかったら、聴いてください」と。

贈り物に、
完璧さは必要ありません。

大切なのは、
「あなたに届けたい」という気持ちです。

その気持ちで差し出された音は、
受け取る人にとって、
忘れられない時間になります。

そして、贈った音は自分に返ってくる

不思議なことに、
誰かのために演奏したあと、
一番豊かな気持ちになるのは
演奏した本人です。

聴いてくれた人の表情。
拍手。
「よかった」という一言。

それらすべてが、
贈った音の何倍にもなって
自分に返ってきます。

「音楽をやっていてよかった」
と心から思える瞬間は、
たいてい、
誰かに音を届けたあとに訪れます。

一人で完璧を目指しているだけでは、
この喜びには
たどり着けません。

小さな一歩から、始めてみませんか

いきなり大きな舞台に立つ必要は
ありません。

先生の前で一曲弾く。
家族に聴いてもらう。
少人数のセッションに参加してみる。

その小さな一歩の中に、
「音楽が誰かに届く喜び」が
詰まっています。

一人で完璧を目指すのに
少し疲れてしまった方。
上手くなることの先に、
何があるのか見えなくなっていた方。

その答えは、
人前で音を届ける経験の中に
あるかもしれません。

サヴァサヴァでは、
安心して人前で演奏できる場を
大切にしています。
あなたの音を温かく受け止めてくれる
仲間がいます。

あなたの音を、
誰かに届ける一歩を、
一緒に踏み出してみませんか。

Music Space サヴァサヴァ
   野口 尚宏

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!