比べない音楽へ|それぞれの良さが響き合うとき音楽は深くなる

暖かな光の部屋で、異なる年齢の大人たちがピアノやギターを囲んで集い、それぞれ異なる色の黄金の光が互いに絡み合って大きな輝きになる水彩アニメ風イラスト。下部中央に「それぞれの音が響き合うとき、音楽は豊かになる。」の白いテキスト。

音楽は、誰かより上手くなるためにあるのだろうか

長く音楽を続けていると、
ふと立ち止まることがあります。

「自分はあの人より上手いのか、下手なのか」
「あの演奏と比べて、自分はどうなのか」
「もっと評価されるためには、何が足りないのか」

そういう問いが頭をよぎるとき、
音楽は少しずつ重たくなっていきます。

比較して、評価されて、順位をつけられる。
そんな場所に長くいると、
音楽が好きだったはずなのに、
どこかで疲れてしまうことがあります。

でも、本当に音楽はそのためにあるのでしょうか。

それぞれの音に、その人だけの良さがある

同じ曲を弾いても、
同じ歌を歌っても、
音はひとりひとり違います。

そしてその違いは、
優劣ではありません。

丁寧で繊細な音を出す人がいる。
豪快で力強い音を持つ人がいる。
静かだけれど、深く心に届く音の人がいる。
明るくて、聴く人を笑顔にする音の人がいる。

どれが正解ということはありません。
それぞれに、その人にしかない良さがあります。

音楽は本来、
その人それぞれの良いところを伸ばしていくものだと思います。
誰かと比べて削ぎ落としていくものではなく、
その人の中にあるものを引き出していくものです。

音を合わせると、相手の良さが見えてくる

不思議なことに、
誰かと音を合わせるとき、
相手の良さがよく見えてきます。

一人で弾いているときには気づかなかった、
その人の音の温かさ。
リズムの取り方の個性。
フレーズの呼吸の仕方。

音を合わせることで、
その人が持っているものが
自然と浮かび上がってきます。

そしてそれは、
評価するためではなく、
「ああ、この人にはこういう音があるんだ」
という発見です。

その発見が、
自分の音楽にも影響を与えます。
相手の良さに触れることで、
自分の中にある別の何かが
動き出すことがあるのです。

比べるのではなく、響き合う

比較は、違いを順位にします。
でも共鳴は、違いを豊かさにします。

アンサンブルやセッションで
音が重なるとき、
それぞれの違いがそのまま音楽になります。

AさんとBさんが違う音を持っているから、
二人で演奏するとひとりでは出せない
豊かさが生まれる。

それは、どちらかがどちらかに
合わせているのではなく、
お互いの違いが響き合っている状態です。

こういう音楽の場所では、
「自分はあの人より下手だ」という視点が
自然と消えていきます。

あるのはただ、
「今この瞬間、一緒に音を作っている」
という事実だけです。

良さを伸ばす関係が、音楽を深くする

「あなたのここが良い」と言ってくれる人がいること。
「その音、あなたらしい」と受け止めてくれる場所があること。

そういう関係の中で音楽をするとき、
演奏者は自分の音に自信を持ち始めます。

自信が生まれると、
音はさらに伸びていきます。
伸びた音が相手に届き、
相手の音も変わっていく。

これが、
お互いの良さを引き出し合う
音楽の循環です。

評価し合う関係では生まれない、
この循環の中にこそ、
音楽が本来持っている力があります。

音楽は、人をそのままにしておかない

誰かの音の良さに触れたとき、
人は少し変わります。

「こういう音があるんだ」という発見が、
自分の中に新しい扉を開くことがあります。

相手の丁寧さに触れて、
自分も丁寧になる。
相手の大胆さに触れて、
自分も少し解放される。

音楽は、
一緒に演奏した人を
そのままにしておかない力を持っています。

これは教室の中だけでなく、
日常の人間関係にも
じわじわと広がっていく力です。

あなたの良さを、一緒に見つけていきませんか

評価や比較に疲れてしまった方へ。

音楽には、
もう一つの顔があります。

あなたにしかない音を引き出し、
誰かの音と響き合わせながら、
お互いの良さを見つけていく場所。

そういう音楽の時間が、
サヴァサヴァにはあります。

「比べられるのが怖くて、
人前で演奏するのが苦手」という方も、
「ずっと一人で練習していて、
誰かと音を合わせたことがない」という方も、
ぜひ一度スタジオへ来てみてください。

あなたの音の良さを、
一緒に見つけていきましょう。

Music Space サヴァサヴァ
  野口 尚宏

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