「練習が楽しい」は、最強の才能。音感やリズム感より大切なこと

辛い顔ではなく、目を輝かせてピアノの練習を楽しむ人物:練習を楽しめることこそが最強の才能

「あの人は才能があるから」
上手に演奏する人を見て、私たちはついそう言ってしまいます。
ここで言う才能とは、大抵の場合「絶対音感」や
「指が速く動く身体能力」を指していることが多いでしょう。

しかし、数多くの生徒さんやプロミュージシャンを見てきて確信することがあります。
音楽において、音感やテクニック以上に重要な「最強の才能」が存在します。

それは、「毎日の練習を、苦痛ではなく『楽しい』と感じられる心」です。

歯を食いしばる練習は続かない

「上手くなるためには、辛い練習に耐えなければならない」
そう思って歯を食いしばっている人は、
残念ながら、楽しんで弾いている人には勝てません。

なぜなら、辛いことは長く続かないからです。
一方で、練習の中に喜びを見出している人は、
「練習しなければ」ではなく
「弾きたいから弾く」という状態になります。
これを「夢中」と呼びます。

努力して1時間練習する人と、
夢中になって気づいたら3時間弾いていた人。
数年後にどちらが上手くなっているかは、
火を見るよりも明らかです。

「発見」を楽しむ天才たち

偉大なジャズミュージシャンたちは、
練習を「修行」とは捉えていません。
彼らにとって練習は「実験」であり「発見」の場です。

「このコードの響き、面白いな」
「指使いを変えたら、スムーズに弾けた!」

このように、日々の地味な反復練習の中に小さな「発見」を見つけ、
それを面白がれること。
これこそが、凡人と達人を分ける決定的な才能なのです。

結果ではなく、プロセスを見る

「自分にはそんな才能はない、練習は嫌いだ」という方も、
諦める必要はありません。
この才能は、視点を変えるだけで後天的に育てることができます。

コツは、「上手くなったかどうか(結果)」ではなく、
「新しい音に出会えたか(プロセス)」に注目することです。

昨日は弾けなかったフレーズが、
今日は少しだけゆっくりなら弾けた。
その小さな変化を「やった!」と喜べるようになれば、
あなたの「楽しむ才能」は開花し始めています。

もしあなたが今日、ピアノに向かって「あ、今の音いいな」
と少しでも笑顔になれたなら、自信を持ってください。
あなたには、音楽家として最も大切な「才能」が備わっています。

Music Space サヴァサヴァは、
そんなあなたの「楽しい」を全力で応援します。

野口 尚宏