ジャズを学ぶと変化が怖くなくなる理由|セッションが育てる人生の柔軟さ

暖かな光の部屋で、二人の大人がピアノとギターで向き合いながら即興セッションをする水彩アニメ風イラスト。二人の間を絶えず変化する黄金の音の波が行き来し、下部中央に「変化を怖がらない力が、ジャズで育つ。」の白いテキスト。

ジャズのセッションには、同じ瞬間が二度とない

ジャズのセッションは、
毎回同じことが起こりません。

一緒に演奏する人が変わる。
その日の自分の状態が変わる。
場の空気が変わる。
相手が出してくる音が変わる。

同じ曲を同じメンバーで演奏しても、
昨日と今日では別の音楽になります。

これは、ジャズの面白さのひとつです。
でも同時に、
慣れていないうちは
怖さを感じるところでもあります。

「次に何が来るかわからない」
「予想と違う音が返ってきた」
「どう対応すればいいかわからない」

その不確かさの中に立つこと。
ジャズを学ぶというのは、
ある意味でその練習でもあります。

変化に対応する、ということ

ジャズの即興演奏では、
自分が思い描いていた通りに
ならないことが頻繁に起こります。

相手が予想外の音を出してくる。
自分の指が思い通りに動かない。
場の空気が突然変わる。

そのとき、二つの選択があります。

一つは、戸惑って固まること。
もう一つは、その変化を受け入れて
次の音を選ぶこと。

ジャズを続けていると、
少しずつ後者が自然になっていきます。

「変化した。では次にどこへ行こうか」
という感覚が、
体に染み込んでいくのです。

理論という地図が、変化を怖くなくする

ただし、ただ「慣れる」だけでは
変化に対応できません。

地図を持たずに知らない街を歩くとき、
道が変わると迷子になります。
でも地図を持っていれば、
どこへ行っても「ここからどう動けばいいか」
が見えてきます。

音楽理論という地図があるから、
予想外の音が来ても
「ここからこう動ける」という
判断ができます。

変化を怖がらなくなるのは、
「なんとかなる」という根拠のない楽観からではなく、
「ここから動ける道を知っている」という
確かな地図があるからです。

地図があるから、
変化を恐れず、
むしろ変化を楽しめるようになっていきます。

この感覚は、人生にもそのまま流れていく

仕事が突然変わる。
大切な人間関係が変わる。
自分の体が変わる。
社会が変わる。

人生は、
変化の連続です。

そしてその変化を前に、
多くの人が固まってしまいます。
「どうすればいいかわからない」
「このままでいたい」
「変わることが怖い」

ジャズのセッションで
変化に対応し続けた経験は、
不思議なことに、
音楽の外でも生きてきます。

「また変化が来た。
では次にどこへ行こうか」

その感覚が、
音楽の場で少しずつ育ち、
日常の瞬発力として現れてくるのです。

変化を「乗り越えるもの」から「乗りこなすもの」へ

変化への向き合い方には、
二つのスタンスがあります。

ひとつは、
変化を「乗り越えるべき障害」として見る視点。
もうひとつは、
変化を「乗りこなすべき波」として見る視点。

ジャズの即興演奏は、
後者の感覚を育てます。

波を恐れて岸にしがみつくのではなく、
波の動きを読みながら
その上に乗っていく。

相手の音が変わったとき、
「困った」ではなく
「面白くなってきた」と感じられるようになる。

この感覚の転換が、
音楽だけでなく、
人生全体の柔軟さにつながっていきます。

一人では学べない、変化への慣れ方

変化への対応力は、
一人で練習しているだけでは
なかなか育ちません。

変化は、
必ず「他者」から来るからです。

誰かと音を合わせるとき、
はじめて「予測できない変化」が生まれます。
そしてその変化に対応する経験が、
少しずつ蓄積されていきます。

サヴァサヴァでは、
月に一度のセッションの場を設けています。
上手い下手ではなく、
変化の中で音を選ぶ経験を
一緒に積み重ねていく場所です。

「変化が怖い」という方こそ、
ぜひ一度スタジオへ来てみてください。

音楽の中で変化と仲良くなる経験が、
きっと音楽の外でも
力になっていくはずです。

Music Space サヴァサヴァ
  野口 尚宏

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