完璧さより、大切なこと。音楽の「プロセス」を楽しむ大人のレッスン。

温かみのある水彩画風のイラスト。スタジオでピアノを弾く大人の姿。少し間違えてしまったのか照れ笑いを浮かべているが、その表情は心からの音楽の喜びに満ちている。演奏者から溢れ出す光の音符は、一つのゴールに向かう直線ではなく、豊かな木の根や枝葉のように空間に広がり、周囲の人々のシルエットと優しく繋がっている。完璧さよりも、意思を伝え、深めていく音楽の「プロセス」の美しさを視覚化している。画像右下には「完璧さより、伝わる喜びを。」というテキストが書かれている。

「この曲を、一箇所も間違えずに完璧に弾けるようになること」
大人になってからピアノや歌のレッスンを始めると、
真面目な方ほど、無意識のうちにそれを「音楽のゴール」に設定してしまいがちです。

もちろん、技術を磨き、ミスなく演奏できるよう努力することは素晴らしいことです。
しかし、もし「間違えないこと」だけを目的にして、
練習が苦しくなっているのなら、少しだけ肩の力を抜いてみませんか?

実は、音楽の到達点(ゴール)は一つではありません。
楽譜を忠実に再現する美しさもあれば、
その日、その瞬間の感情を乗せて自由に形を変える美しさもあります。
正解が一つではないからこそ、音楽はこんなにも奥深く、面白いのです。

AIやコンピューターが、人間よりも正確なリズムと音程で
「ミスのない完璧な演奏」をボタン一つで再現できる時代になりました。
そんな現代において、私たちが生身の体を使って楽器を鳴らし、
歌うことの本当の価値はどこにあるのでしょうか?

それは、音に「自らの意思」を乗せることです。

「ここは少し悲しげに弾きたい」
「このフレーズは、大切な人に語りかけるように歌いたい」
そうしたあなた自身の意思(メッセージ)こそが、
音楽に命を吹き込みます。たとえ途中でミスタッチをしてしまっても、
強い意思を持って奏でられた音は、完璧だけれど無機質な演奏よりも、
ずっと深く人の心を打つ力を持っています。

自分の意思を持った音を鳴らせるようになったら、
次はそれを誰かに「伝える」喜びに目を向けてみましょう。

一緒に演奏するバンドメンバーに音で合図を送る。
家族や友人に自分の好きな曲を弾いて聴かせる。
そうやってあなたの意思(音楽)が誰かに伝わり、広がり、
相手の反応を受けてさらに自分の中で音楽が「深まっていく」。

音楽の本当の醍醐味は、
たった一つの完成されたゴールテープを切ることではなく、
この「意思を持ち、伝え、広げ、深めていく」という、
終わりのないプロセス(過程)そのものを味わうことにあります。

岸和田のMusic Space サヴァサヴァは、
「間違えないように弾くための訓練所」ではありません。
あなたが音楽を通じて何を表現したいのか、
その「意思」を見つけ、育てていくための場所です。

上手く弾けない日があっても、ミスをしてしまっても大丈夫。
それはすべて、あなたの音楽が深く豊かに広がっていくための大切なプロセスの一部です。
完璧主義を手放して、私たちと一緒に、
正解のない自由な音楽の旅を心から楽しんでみませんか?

野口 尚宏

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