COLUMN– category –
-
模倣から始まり、創造に至る音楽
模倣は学びの入り口 音楽教育の現場では、多くの生徒さんが憧れの演奏家を真似ることから始めます。フレーズ、音色、リズム、表現方法…それらを模倣することは、確かに大切な学習の一歩です。模倣には気づきがあり、模倣の中に技術が宿ります。 でも、模倣... -
生徒さんとともに育てるレッスンメニュー
教材ありきではなく、生徒さんとの対話から始まる レッスンメニューはあらかじめ決められた型ではなく、生徒さんとの対話や演奏の中から自然に生まれていきます。たとえば、ある生徒さんが「この曲を弾いてみたい」と言ったことから、ジャズ理論の解説に広... -
オリジナル曲を作る力はスタンダードで養う
ジャズ・スタンダードは創作の教科書 ジャズスタンダードは、ただ演奏するための曲ではなく、オリジナル曲を作る上での“型”や“文法”が詰まった教材です。AABAやブルース進行などの構造を学ぶことで、作曲に必要な感覚が自然と身につきます。 コード進行か... -
音は嘘をつかない。心が音に出る瞬間
音楽は心を映す鏡 音楽と感情は、切り離せないものです。どれだけ頭で考えていても、感情がこもっていなければ、それは聴き手に届きません。逆に、たとえ技術が未熟でも心から楽しんでいれば、その気持ちは自然と伝わっていきます。 音には、嘘がつけない ... -
楽譜なしでも音楽はできる理由
楽譜なしでも音楽はできる? 音楽と聞くと「五線譜に向かってペンを走らせる姿」や「譜面通りに正確に弾くこと」を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、楽譜なしでも素晴らしい音楽は生まれます。それは、頭に浮かんだ音や心に響いた感情を、そのまま音... -
英会話のリズムはジャズとつながっている理由
英語とジャズ──リズムと即応の共通性 英会話には、イントネーション(抑揚)・ストレス(強弱)・タイミングといった“音楽的要素”がたっぷり含まれています。これらは音楽用語でいうプロソディと呼ばれ、メロディとリズムを持って“話す”感覚を生み出します... -
AI時代にこそ輝く、ジャズの“人間的な力”とは?
AIが“速く正確に演奏する時代”がやってきた 最近のAIの発達は目覚ましいものがあります。音楽においても条件を入れると自動で作曲、アレンジは当たり前になってきて、現在のAIは、どんな曲も高速・正確に演奏できるようになっています。しかも人間がミスし... -
“自分で音を決める力”を育てるジャズの魅力
音を“選ぶ”という感覚が育つ音楽、それがジャズ クラシックでは「譜面を正確に弾く」ことが基本ですが、ジャズでは「今、どんな音を出すか」を自分で決めることが求められます。それはつまり、「音楽的判断力」を育てるということでもあります。 ジャズは“... -
これからは息づかいを感じるが音楽が求められる時代へ
“正確さ”より“息づかい”を求める時代へ 音楽も映像もAIで生成できる時代になりました。でも、だからこそ聴く人が求めているのは、“人の手”や“呼吸”が感じられる表現ではないでしょうか。 アコースティック音楽が持つ“生”の質感 アコースティックギター、ウ... -
音楽は“うまさ”より“つながり”──伝わることが大切
「うまく演奏しなきゃ」が音楽を苦しめる? 楽器を始めたばかりの方ほど、「正確に弾かなきゃ」「間違えたらダメ」という気持ちが強くなりがちです。でも、音楽の目的は感動させることであって、間違えないことではありません。 音楽は「会話」と似ている ...