「敷居」が高い? いいえ、「志」が高いのです。初心者と達人が響き合う場所

温かみのある音楽サロンで、ベテランのピアニストが初心者の女性を笑顔で迎え入れ、周囲の人々が温かく見守っている様子。黄金色の音符が二人を繋いでいる:志で繋がるコミュニティ

「ここ、初心者が入っても大丈夫ですか?」
恐る恐るそう尋ねられることがあります。
外から見ると、当教室は少し「ハードルが高い」ように見えるのかもしれません。

確かに、私たちは音楽に対して真剣です。
しかし、その真剣さは「上手な人しか入れない」という排他性ではありません。

技術ではなく、「熱」で繋がる

当教室には、楽器に初めて触れる初心者の方もいれば、
プロ顔負けの技術を持つベテランの方もいます。
一見バラバラに見える彼らですが、実は共通点があります。

それは、「音楽を深く楽しみたい」という熱量です。

「類は友を呼ぶ」と言いますが、
ここで呼び合っている「友」とは、
同じ技術レベルの人たちのことではありません。
「もっと上手くなりたい」「良い音を出したい」
という同じ「志(こころざし)」を持つ仲間のことなのです。

初心者の純粋さと、熟練者の深み

この教室は、技術レベルでクラスを分ける学校のような場所ではありません。
熟練者は初心者のひたむきな姿に初心を思い出し、
初心者は熟練者の背中を見て未来の自分を夢見る。

会社でも学校でもない、ただ「音楽が好き」という一点だけで、
年齢も職業も技術も違う人々がフラットに交流する。
そんな風通しの良い「音楽空間」こそ、孤立しがちな現代において、
最も贅沢で必要な場所だと私たちは信じています。

もしあなたが「本気で楽しみたい」と思っているなら、
技術の有無は関係ありません。
その時点で、あなたはもう私たちの「類(なかま)」です。
どうぞ、その少し重そうに見える扉を、勇気を持って開けてみてください。

野口 尚宏