その「熱狂」は、誰のためのもの?
誰かを応援する「推し活」は、日々の活力になります。
しかし、ふと我に返った時、虚しさを感じることはありませんか?
「推し」はどんどんスターになっていくけれど、
客席にいる自分は何一つ変わっていない。
気持ちが強くなりすぎて、「自分だけのものにしたい」という
歪んだ独占欲(執着)に苦しむことさえある。
それは、あなたが「輝きを消費する側」に留まっているからです。
アイドルの輝きは「作られたもの」である
魔法の裏側を知る
冷めた言い方かもしれませんが、
ステージ上のキラキラした輝きのほとんどは、
照明、衣装、演出、楽曲提供など、周囲のプロ集団によって「作られたもの」です。
彼らもまた、そのプロジェクトの一部を担う人間に過ぎません。
自分で音楽を始めると、その「裏側」が見えてきます。
「あ、この輝きは照明の効果だな」「この演出は練習量がすごいな」と。
構造がわかると、盲目的な崇拝は消え、
代わりにプロとしての技術に対する「冷静なリスペクト」が生まれます。
「客席」から降りて、自分の足で立つ
同じ「表現者」の土俵に上がる
楽器を手に取り、自分で音を奏で始めた瞬間、
あなたは「観客」ではなく、
あのアーティストと同じ「表現者」の仲間入りをします。
もちろん技術の差はあります。
しかし、「誰かに何かを届けようとする」という点では、
あなたたちは対等です。 「私も頑張って練習している。
あのアーティストも頑張っているんだな」
そう思えた時、異常な執着は消え去ります。
自分自身が輝き始めると、他人の光を追いかける必要がなくなるからです。
情熱を自分に注ぐことで「自己肯定感」を養う
誰かのストーカーになる暇があるなら、
その情熱を自分の指先に注いでください。
自分を磨き、昨日の自分よりも少しだけ上手くなる。
その確かな手応えだけが、
決して裏切らない本当の「自己肯定感」を作ってくれます。
野口 尚宏

