音楽をしている時は、恥ずかしがってはいけない

ステージ上で感情を込めて歌うジャズボーカリストの姿

🎶 音楽に“恥ずかしさ”は必要ない

音楽をしている時に、一番大切なのは正直であることです。
うまく見せようとすることよりも、
自分の心をそのまま音に乗せることが大切です。

でも、多くの人が最初にぶつかる壁が「恥ずかしさ」です。
人に聴かれることを意識しすぎて、
自分の中から出てくる“本当の音”を閉じ込めてしまう。

音楽は、そんな心の壁を越えた先に広がっています。


🎹 音を出す勇気が表現力を育てる

ジャズの即興演奏では、誰も完璧な答えを持っていません。
その場の空気や気持ちで音を選び、響かせていく。

だからこそ大切なのは、音を出す勇気です。
間違えてもいい。音がぶつかってもいい。
そこから生まれる“本物の感情”こそ、音楽の原点です。

恥ずかしさを手放した時、音は生き生きと動き始めます。
それが、音楽をしている時にしか味わえない解放感です。


🎤 「うまく歌おう」とするより、“感じて伝える”

歌でも同じです。
うまく歌おう、良く聴かせよう──その意識が強いほど、
声は自由を失っていきます。

声は“気持ちの流れ”です。
心の動きがそのまま音になります。
だからこそ、恥ずかしがらずに出す声が一番美しいのです。

聴く人は「上手さ」よりも、「真っ直ぐな気持ち」に動かされます。


🌱 教室で大切にしているのは“安心して出せる音”

大阪・岸和田の Music Space サヴァサヴァ では、
「間違えても大丈夫」「自由に音を出していい」という空気を
とても大切にしています。

恥ずかしさを乗り越えるには、まず安心できる環境が必要です。
レッスンでは、少しずつ声や音を解き放ちながら、
“自分の音を信じる力”を育てていきます。

音楽は、上手にやるためのものではなく、
心を自由にするためのものなのです。


音楽は“勇気を出す練習”でもある

音楽をしている時は、恥ずかしがってはいけません。
恥ずかしさを越えた先にこそ、本当の自分がいます。

音を出すこと、歌うこと、感じたまま表現すること。
そのひとつひとつが、あなた自身を取り戻す行為です。

音楽とは、自分を隠すことではなく、
自分を解き放つこと。
その瞬間、音は初めて「生きた音」になるのです。

野口 尚宏