時には「地図」を置いて、自由に歩いてみる
サヴァサヴァでは、
「音楽の仕組み(コードやリズム)」を論理的に理解することの大切さをお伝えしています。
確かな地図を持つことで、迷わずに音楽の世界を歩けるようになるからです。
しかし、時にはその地図をそっと机に置き、
完全に頭を空っぽにして楽器に向き合ってみる時間も、
同じくらい大切です。
楽譜も見ない。
正しいコード進行も気にしない。
「うまく弾こう」という意識すら手放して、
ただ赴くままに鍵盤に指を落としてみる。
そんな「完全な自由」の中での即興演奏に、ぜひ挑戦してみてください。
(実は私も毎日この完全自由即興演奏動画をインスタグラムにアップしています)

自分の中の音と、思いがけない「新鮮な響き」
何も考えずに音を紡いでいると、とても面白いことに気がつきます。
一つは、どうしても「今までの自分が無意識に好んできた音や手癖」が自然とこぼれ落ちてくること。
それは、あなたの中に蓄積された「あなた自身の音楽の歴史」そのものです。
そしてもう一つは、指が滑ったり、意図せず弾いてしまった音が、
ハッとするほど「新鮮で美しい響き」に聞こえる瞬間があることです。
理論的には間違っているかもしれないその一音が、
胸を締め付けるほどエモーショナルに響くことがあります。
枠が外れ、広い音楽の世界へ
この「たまたま出会った新鮮な響き」こそが、
あなたを縛っていた無意識の「枠」を外す鍵になります。
「こんな音を出してもいいんだ」
「この響き、なんだか心地よいな」。
そうやって自由な即興演奏の中で見つけた小さな発見が、
あなたの音楽の視野を大きく広げ、
これまで踏み出したことのない広い世界へと導いてくれます。
理論(地図)と、頭を空っぽにした自由(直感)
この2つを行き来することで、大人の音楽はどこまでも深く、豊かになっていくのです。
今夜は少しだけ、頭を空っぽにして、
あなただけの音と、自由に遊んでみませんか?
野口 尚宏

