「すごい演奏家」に習えば、上手くなるという錯覚
これから音楽を始めたい、
あるいは伸び悩んでいて教室を探しているという方からよくご相談を受けます。
その際、多くの方が陥りがちな罠があります。
それは「プロフィールに華々しいライブ歴が並んでいる、
現役の『演奏のプロ』に習えば間違いないだろう」と思い込んでしまうことです。
結論から申し上げます。
もしあなたが初心者で、着実に音楽の技術を高め、
心から演奏を楽しめるようになりたいのであれば、
「演奏のプロ」ではなく「教えるプロフェッショナル」に学ぶべきです。
「弾くこと」と「教えること」は、全く別の技術です
まず、この事実を知るべきです。
それは、「自分自身が素晴らしい演奏をすること」と、
「他者が素晴らしい演奏をできるように導くこと」は、
全く異なる能力(筋肉)を必要とするからです。
天才的な感覚を持つ演奏のプロは、
「なぜ自分がその音を弾けるのか」を論理的に説明できないことが少なくありません。
「もっとビートを感じて」
「ここはグッとエモーショナルに」といった感覚的な言葉になりがちです。
しかし、「教えるプロフェッショナル」は違います。
彼らは生徒がどこでつまずき、
なぜそのリズムが取れないのか、
どうすれば指が動くようになるのかを、
解剖学や音楽理論(前回のコラムでお伝えしたビートとパルスの違いなど)を用いて、
言語化して伝える技術を持っています。
「感覚」ではなく「地図」を渡すことができるのです。
「片手間」のレッスンでは、人は育たないという現実
少し厳しい現実のお話をします。
巷の音楽教室には、ご自身のアーティスト活動やライブ活動の「片手間」として
講師をしている方が少なからずいらっしゃいます。
「ライブだけでは生活(集客)が厳しいから、教える仕事で収入を得よう」というスタンスです。
もちろん、アーティスト活動と教育活動を高い次元で両立されている素晴らしい方も、
ごく稀にいらっしゃいます。
しかし、それは本当に一握りです。
ほとんどの場合、指導への情熱や、生徒さん一人ひとりの人生に長期的に寄り添う覚悟が、
どうしても希薄になりがちです。
本物の「教えるプロフェッショナル」の見分け方
では、本物の「教えるプロ」とはどのような人でしょうか?
それは、何十年という長い間、
「教えること」そのものを本業として情熱を注ぎ続けている人です。
彼らの実績は、自身の華やかなライブ履歴ではなく、
「生徒さんの成長」にあります。
長い年月をかけて多くの生徒の人生と向き合い、
その中からプロとして活躍する人材を何人も輩出している。
それこそが、彼らが持つ「教育のノウハウ」が本物である何よりの証拠です。
岸和田のMusic Space サヴァサヴァは、演奏の片手間ではない、
本物の「教育」を提供する場所でありたいと考えています。
あなたがもし、遠回りせずに音楽の本当の楽しさと深い喜びに触れたいと願うなら。
ぜひ一度、教えるプロフェッショナルの扉を叩いてみてください。
あなたの音楽人生を変える、一生モノの地図をお渡しします。
野口 尚宏

