ひとりよがりから「伝わる音楽」へ。ジャズと洋楽が教えてくれる音楽の客観性。

温かみのある水彩画風のイラスト。スタジオで、大人のミュージシャンが「自己満足」を象徴する小さな透明のシャボン玉から抜け出し、外の世界へ一歩踏み出している。外の空間には、客観性を象徴するジャズの楽器のシルエットや、リズムを意味する英語のタイポグラフィが美しく浮かび上がり、自身の音が周囲と調和しながら広がっていく様子を描いている。画像下部には「ひとりよがりを抜け出して、伝わる音楽へ。」というテキストが書かれている。

「とにかく自分の好きな曲を気持ちよく思い切り歌いたい(弾きたい)」
音楽を始めたばかりの頃は、
その初期衝動こそが一番のエネルギーになります。
しかし、何年かレッスンを続けているのに
「なぜか自分の演奏が平坦に聞こえる」
「誰かに聴かせても、あまり心に響いていない気がする」
と壁を感じることはありませんか?

それはもしかすると、
あなたの音楽が「ひとりよがりの自己満足」
の箱の中に留まってしまっているサインかもしれません。

本当に人に伝わる上質な音楽を奏でるためには、
自分の感情だけで突っ走るのではなく、
自分の出している音を冷静に俯瞰する「音楽における客観性」が必要不可欠なのです。

音楽的な客観性を身につけ、
自己満足から抜け出すための最高のトレーニングがあります。
それが「ジャズ」を学ぶことです。

ジャズは、一見自由にアドリブをしているように見えて、
実はその裏にコード進行やリズムといった
「絶対に守るべき共通のルール(地図)」が存在します。
自己満足のまま、周りの音を無視して自分の好きな音だけを弾いていれば、
アンサンブルは一瞬で崩壊してしまいます。

ジャズを演奏するためには、
「今、ベースはどんなリズムを弾いているか」
「このコードに対して、自分のメロディはどう響いているか」と、
常に自分以外の音を聴き、
全体の調和の中で自分の立ち位置を客観的に判断しなければなりません。
この「全体を俯瞰して聴く耳」が育つことこそが、
ジャズが圧倒的な音楽的成長をもたらす最大の理由なのです。

また、ボーカルの方にとって「英語の歌」に挑戦することも、
客観性を養うための非常に強力なアプローチになります。

日本語の歌を歌うとき、
私たちはどうしても「歌詞の意味(感情)」に引っ張られすぎてしまいます。
「悲しい曲だから泣くように歌おう」と感情過多になり、
肝心のリズムや音程がおろそかになってしまう(=主観的になりすぎる)ことがよくあります。

一方、英語という言語は、
言葉そのものが強いリズム(グルーヴ)を持っています。
英語の歌を歌う時は、歌詞の感情に溺れる前に、
子音の立て方、母音の響かせ方、
そして特有のアップビートのノリを
「客観的な楽器の一部」としてコントロールしなければなりません。

日本語という安全地帯から抜け出し、
英語の歌を通して「声という楽器の鳴らし方」を客観的に見つめ直す。
これができるようになると、不思議なことに、
日本語の歌に戻った時の説得力や表現力も劇的に向上するのです。

岸和田のMusic Space サヴァサヴァでは、
ただ音を出すだけでなく、自分の音を客観的に捉え、
洗練させていくためのレッスンを行っています。

「自己満足の音楽」が悪いわけではありません。
しかし、そこから一歩外に出て、
ジャズのアンサンブルや洋楽のリズムという
「客観的な視点」を手に入れたとき。
あなたの音楽は、ひとりよがりの殻を破り、
聴く人の心を震わせる「本当に伝わる上質な音楽」へと進化します。

私たちと一緒に、音楽のより深く、
広い世界へとステップアップしてみませんか?

野口 尚宏

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