声は、あなたの心を映し出す鏡。上手さよりも、ありのままの感情を歌に乗せよう。

朝日が照らす湖のほとりでマイクを持って歌う男性の水彩風イラスト。水面には男性の姿と胸元で光る玉が反射しており、「『声』は、心を映し出す鏡。」という文字が添えられている。

日々の仕事や生活の中で、
私たちは知らず知らずのうちに多くの責任やプレッシャーを背負っています。
そんな大人の皆さんが、いざマイクの前に立ったとき。
「間違えてはいけない」「上手に歌わなければ」と、
無意識に全身に力が入ってしまうのは当然のことかもしれません。

まるで、重たい「鎧」を着込んだまま、
自由に動こうとしているような状態です。

レッスンでも、最初のうちは声が硬く、
表情もこわばっている方が少なくありません。
ご本人は一生懸命なのですが、その真面目さが、
かえって声の自由を奪ってしまっているのです。

「声は、心を映し出す鏡である」

これは、当教室でのボーカルレッスンにおいて最も大切にしている哲学です。
声というものは、ごまかしがききません。
あなたの心の状態が、そのまま音となって空気に乗るからです。

鏡を想像してみてください。
もし、あなたの心が緊張や不安でいっぱいなら、
その鏡は湯気で曇ったようになり、何も鮮明に映し出すことができません。
その状態でいくら「良い声」を出そうと頑張っても、
相手に届くのは、曇ったフィルターを通したぼんやりとした像だけです。

逆に、あなたがリラックスして、
「楽しい」「切ない」「伝えたい」という自然な感情で満たされているとき。
心の鏡は一点の曇りもなく澄み渡り、
あなたの内面を鮮明に、そして美しく映し出します。

では、どうすれば心の鏡を磨くことができるのでしょうか。
難しい発声練習や、腹筋運動が必要なわけではありません。

一番の近道は、歌い出す前に、深い「ため息」をひとつ、つくことです。

ため息というとネガティブなイメージがあるかもしれませんが、
そうではありません。
心の中の緊張や不安を外に吐き出し、リラックスするためのため息です。

「はぁーっ」と、体の中の力みや不安をすべて吐き出すように。
肩の力が抜け、胸のつかえが取れたその瞬間の、自然な体の状態。
それが、あなたの本当の声が出る準備が整った合図です。

そのリラックスした状態で、
湧き上がる感情をそっと息に乗せてみてください。
時には声が震えたり、少し掠れたりするかもしれません。
でも、それで良いのです。
その人間らしい「揺らぎ」こそが、機械には出せない、
あなたの心の鏡が映し出した真実の姿であり、
聴く人の胸を打つ最高の「歌」になるのです。

岸和田のMusic Space サヴァサヴァは、
あなたが社会で身につけた重たい鎧を脱ぎ捨て、本来の自分に戻れる場所です。

ここでは、誰もあなたを評価しません。
「上手に歌うこと」よりも、「あなたの心が解放されること」を何よりも大切にしています。

まずはスタジオに来て、リラックスして、
私たちと一緒に大きなため息をついてみませんか?
曇りのない鏡から響く、あなただけの本当の歌声に出会えることを、心から楽しみにしています。

野口 尚宏