試練の春

今年の春はなんといっても前代未聞コロナウィルスで大変な春です。
確かに新型ウィルスという治療薬もない、ワクチンもない得体のしれないものに対する恐怖は計りしれません。
でも、もっと恐ろしいのは群集心理に煽られて自分を見失う事です。くれぐれも冷静な判断のもと行動して頂きたいと思います。

この騒動が広がる前から世の中の変化を感じている方は多いと思います。
グローバル化による人の行き来がスムーズになった事が皮肉にもウィルス感染を広げてしまった。
ネットやSNSによる人々の自由な情報発信がデマを生み出し、
マスクやトイレットペーパーが売り場からなくなるという何とも嘆かわしい出来事にも発展しています。
便利である事は別の側面で自己責任の希薄さと人への思いやりの欠如、
自分勝手な行動にもつながる事があるのだと痛感しました。
ある意味、今回のコロナウィルスの一連の災いはウィルスそのものの毒性の怖さより
非常事態になった時に人はどうなるかを表面化したようにも思えます。

今、多くの大人数のイベントや人が集まる場所での自粛ムードが高まっています。
この事はとても寂しい事ですし、経済的にも大打撃です。
コロナウィルスはいずれ遅かれ早かれ必ず収束します。
騒ぐだけ騒いで収束してしばらくたったら何も残っていなかったというのは出来れば避けたいものです。
こういう時だからこそ、じっくり腰を据えて騒動の収束が来た時に備えて力を蓄える時だとも思うのです。

当教室は幸い頻繁に換気ができる環境にありますし、
マンツーマンレッスンするには広すぎる空間ですので、濃厚接触も避けられます。あと、事態が収束するまで生徒さんの皆様にはレッスン前には手洗いとアルコール消毒を必ずして頂き、私も生徒さんもマスクをつけてレッスンを行います。
事態が事態ですので、 細心の注意を計りながら、レッスンさせて頂いております。

事態が落ち着き、心から安心して平和な日常が1日でも早く来る事を切に願うと同時にこの春から気分を一新し新しい事を始めてみたい、グランドピアノやウッドベースの優しい生楽器の音色に包まれつつ、お互いの音を聴き合い自分らしい美しい音を紡いでいく本当の意味での思いやりに満ちたジャズという音楽にご興味がある方、心よりお待ちしています。
今後ともMusic Space サヴァサヴァをよろしくお願いいたします。

野口 尚宏

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