毎年恒例の発表会は当教室にとって、とても感慨深いイベントとなりました。
教室を再開してから10年、ゼロからスタートし、昨年の5月には教室も自宅教室から移転して充実した設備の中レッスンをする事ができるようになりました。
そういった変化の中、生徒さんにとって音楽教室にレッスンに通うとはどういうことなのか、
逆に生徒さんにレッスンをする事とはどういうことなのかを常に考えています。
僕の中での音楽教室の存在意義は音楽の本当の楽しさとその楽しさを感じたいために最低限何をすれば良いかを学び取って頂く事だと思っています。
人から上手いねと言ってもらう事が目的である事を否定はしませんが、音楽をする事の目的と充実感はそこにはないかと思うのです。
勿論、再三申し上げているように、基礎的な技術の習得は大事です。
その事があって、初めて音を合わせる喜びを感じ取れると思うからです。
音楽にもいろんな種類がありますし、それぞれに目的があると思います。
そういった中で当教室がこだわっていることは、カラオケに合わせて歌うカラオケ教室ではなく、生の伴奏で歌い、もしくは生のピアノでベースやドラムと合わせるというセッションレッスンがあるという事です。
お互いに音を聴き合い、テンポや音の大きさ、音質を分かり合う事で音楽を作っていく事が
楽しい温かい空間を共有する事が音楽をする第一義だと僕は考えます。
今年11月17日に行われた発表会はそれが実現しました。
レモンホールという音響と雰囲気の良い場所にも恵まれました。
本当に生徒さんご自身がよく頑張られたし、サポートするピアノ伴奏も生徒さんでやって頂くという新しい形を取りました。
僕自身も初のフルセットドラムで生徒さんのサポートに支障をきたさないように練習しました。
生徒さんも自分で責任を持って音楽を作る自覚を持ってくださり、頑張ってお歌やピアノ演奏をされた方には大きな拍手があり、勿論、大変お上手な生徒さんもいらっしゃいましたが、それだけなく懸命に音楽に向かう姿勢に会場が温かい雰囲気に包まれました。
音楽をするのに、年齢や経験は関係ありません。
音楽をする姿勢が必要なだけだと僕は思います。
高い声を出せる事を自慢したい人や超絶技巧のピアノだけを弾きたいという方は当教室は向いていないと思います。
音を通じて、温かい雰囲気に包まれたい、楽しいウキウキした気持ちになりたいという方、
是非一度体験レッスンやセッションにお越しください。
今後ともMusic Space サヴァサヴァをよろしくお願いいたします。
野口 尚宏
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