お正月が終わり、そろそろ今年決めた目標があるとすればそれに向かって動きだしていく頃ですね。
当教室でも今年から新たに月1回のセッションレッスンの中身を変える事にしました。
今まではボーカルの生徒さんが歌いたい曲に合わせてすぐ対応できるように伴奏するメンバーをお呼びしていました。
その方が演奏の途中で止まる事なく、ボーカルの生徒さんが気持ち良く歌えると考えていたからです。
しかし、それではセッションの際にいらしているピアノの生徒さんがセッションで伴奏を練習する時間を奪っている事になるのではないかと考えたのです。
せっかく貴重な時間を割いていらしているのに生の音楽に触れ、音を合わせる機会があるにも関わらずその機会をなくしてしまっているのはもったいないと思ったのです。
そこで今年からはベースだけは対応力のある方をお呼びしてピアノの生徒さんにボーカルの生徒さんの伴奏をセッションでして頂く形式に切り替えることにしました。
この変更はボーカルの生徒さんにとっては最初は歌いにくい事になるかもしれません。
しかし、音楽はカラオケではなく、生身の感情と思考を持った人間が行うことです。
お互いの音を聴き合いながら、自分の音を主張しお互いに敬意を払って進めていくべきだと思うのです。
そういった環境の中で音楽の作られ方やリアルタイムで進んで行く音楽を生徒さんご自身が実感できると考えたのです。
音楽はお手本である音をなぞっていくものではありません。
もちろん、素晴らしい音楽や演奏家、歌手の表現を聴いてそこから学んでいく事は大事な事です。
しかし、最終的には自身が選んだ音で音楽を作くっていく喜びを体感して頂くそういう教室にしたいと考えています。
加えて引き続きマンツーマンレッスンではそんな自由な音楽表現ができるようにきめ細やかな技術指導をさせて頂きます。
今年もMusic Space サヴァサヴァを宜しくお願い致します。
野口 尚宏