音楽は“うまさ”より“つながり”──伝わることが大切

音楽を通じてつながる男女二人がギターとキーボードでセッションを楽しんでいる様子を描いたフラットなイラスト。上部に「音楽は“うまさ”より“つながり”」という日本語テキスト入り。

「うまく演奏しなきゃ」が音楽を苦しめる?

楽器を始めたばかりの方ほど、「正確に弾かなきゃ」「間違えたらダメ」
という気持ちが強くなりがちです。
でも、音楽の目的は感動させることであって、
間違えないことではありません。


音楽は「会話」と似ている

ジャズの即興演奏は、まさに音を使った会話です。
完璧に文法通りの発言でなくても、
相手と気持ちが通じればそれで十分。
それが音楽であり、アンサンブルの喜びです。


“伝えよう”とする気持ちが音に乗る

音楽はただの音の羅列ではなく、
その裏にある“伝えたい気持ち”が響きを変えます。
どんなに技術が高くても、
心がこもっていなければ、聴く人の心には届きません。


完成度よりも“つながる感覚”を大切に

ライブやセッションの現場では、
少々のミスよりも、
その場の呼吸を感じて音を出せるかが重視されます。
特にジャズでは、予定調和よりも、
今ここで生まれる音のやりとりこそが醍醐味です。


教室でも「伝える音」を大切にしています

当教室では、技術だけでなく、
「どう音を届けるか」「どう気持ちを込めるか」
という視点でレッスンを行っています。
上手に弾くことよりも、“気持ちが伝わる演奏”を目指す方が、

結果的に魅力的な音楽になります。


あなたの音が、誰かの心を動かすかもしれない

自分では「まだまだ…」と思っている演奏でも、
誰かにとっては元気をもらえる音になっていることがあります。
だからこそ、完成度を求めすぎずに、
まず音を出すこと、届けることを大切にしてみてください。

野口 尚宏