歩くことがリズム感覚のトレーニングになる理由
私たちは毎日、無意識のうちに歩くという動作を繰り返しています。
この「歩く」という行為は、実は音楽のリズム感覚を養うのに最適なトレーニング方法です。
なぜなら、歩くときの足の動きが、音楽のダウンビートとアップビートに自然と対応しているからです。
ダウンビートとアップビートを歩きで感じる
ダウンビートは、音楽の小節の頭や強拍にあたる部分です。
歩くとき、足を地面に踏み下ろす瞬間がこのダウンビートに相当します。
一方、足を持ち上げて次の一歩を踏み出す準備をしている瞬間がアップビートです。
このように、歩く動作そのものがリズムの基本構造を体現しているのです。
実践!歩きながらリズムを意識する方法
まずは、普段通りに歩きながら、足を地面に着ける瞬間を「1、2、1、2」とカウントしてみましょう。
この「1」がダウンビート、「2」がアップビートです。
慣れてきたら、好きな音楽を聴きながら歩き、曲のリズムと自分の歩調を合わせてみてください。
これだけで、自然とリズム感覚が身についていきます。
日常にリズムトレーニングを取り入れるコツ
特別な練習時間を設けなくても、通勤や通学、買い物など、
日常のあらゆる場面でリズム感覚を鍛えることができます。
歩くたびにダウンビートとアップビートを意識することで、
音楽を演奏するときやダンスを踊るときにも、リズムを正確に感じ取れるようになります。
まとめ:歩くことが音楽上達の第一歩
「リズム感がない」と悩む方も、まずは歩くことから始めてみましょう。
ダウンビートとアップビートを意識するだけで、
音楽の世界がぐっと身近に感じられるはずです。
日常の一歩一歩が、あなたのリズム感覚を確実に育ててくれます。
野口 尚宏