「夢」は追うな、ただ続けるだけ。現実が「行動」に追いつく時

遠くのゴールを見ずに足元を見つめて歩くミュージシャン。その背後には、これまでの歩みが作った美しい黄金の道ができている様子:継続が現実を作る

「大きな夢を持とう」「目標に向かって走れ」
よく聞く言葉ですが、理想が高すぎると、
今の自分とのあまりの落差(ギャップ)に絶望してしまうことがあります。

「夢を叶える」という言葉には、
どこか「遠くにあるものを無理やり掴み取る」ような響きがあります。
しかし、本当の成功の形は、もう少し自然なものかもしれません。

あの人は、そこを目指していなかったかもしれない

私たちがテレビで見る有名なアーティストたち。
「夢を叶えてすごいな」と私たちは思います。
しかし、彼らの内面はもっとシンプルかもしれません。

「有名になりたい」と願って生きてきたというより、
「ただ音楽が好きで、毎日弾いていたら、気づけば今の場所にいた」
彼らにとって現在の成功は、
ゴールではなく「結果としての通過点」に過ぎないのです。
もしかすると、今の地位は彼らが当初想像していたものとは違う形かもしれません。
それでも、それは彼らが積み上げた行動の結晶なのです。

質量のある「行動」には、引力が発生する

夢(未来)ばかり見ていると、
足元(今)がおろそかになります。
大切なのは、「いつか」のために今の苦しみに耐えることではありません。
「今、やりたいこと」を淡々と、楽しみながら続けること。

その行動の蓄積がある一定量を超えた時、
その質量が引力を持ち、現実の方からあなたに近づいてきます。
「夢を追いかける」のではなく、「現実が追いついてくるのを待つ」
そう考えれば、焦りは消え、今日という一日を愛せるようになるはずです。

遠くの山を見て溜息をつくのはやめましょう。
ただ、目の前の一歩を踏み出し続けてください。
振り返った時、その足跡こそが、
誰にも真似できないあなただけの「夢の形」になっているはずです。

野口 尚宏