CDEで覚える!音名感覚を育てる方法

小さな女の子がピアノを弾いている様子と、アルファベット音名(CDEFG)を示した鍵盤の写真さを育てる方法

CDEで覚えることの意味

音名の認識において、
私たち日本人は「ドレミファソラシド」に親しみがあります。
しかし世界の音楽教育の主流では、CDEFGABというアルファベット音名が使われています。
この違いは単なる表記の違いではなく、
音楽的思考の柔軟性理論への理解に大きな影響を与えます。

ドレミの限界

「ド」がCだと分かっていても、
「Fの長三和音は?」と聞かれてすぐに音をイメージできる人は意外と少ないものです。
移動ド固定ドの混乱がある中で、
絶対音名(CDE)で認識できる力を育てることは、
演奏やアナライズ、即興演奏の場面で圧倒的な強みになります。

なぜCDEで覚えると良いのか

  • コード進行を瞬時に理解できる
  • 転調やキー変化に強くなる
  • ジャズやポピュラー音楽におけるナンバーシステム(例:2-5-1進行)を自然に理解できる
  • 世界共通の音楽用語を扱えるようになり、英語圏の教材やセッションにもスムーズに参加できる

トレーニングの第一歩

まずはピアノの白鍵を「ドレミ」ではなく
「CDEFGAB」として覚え直すところからスタートしましょう。
Cから始まるスケールをCメジャーとして定着させ、
歌や演奏でも「C〜D〜E…」と音名で歌う練習を取り入れてみてください。


自分の言葉で音楽を考えられるように

音をCDEで捉える力は、自立した音楽理解の第一歩です。
コード、スケール、キー…すべてのベースに音名の認識があります。
耳を育てるのと同じくらい、頭で正しく構造を捉える力も大切にしていきましょう。

野口 尚宏