コードは「理論」より「感覚」で
コードを覚えるとき、楽譜や理論書だけに頼るのは非効率です。
大切なのは、ピアノの鍵盤の位置関係と音の響きそのものを体で覚えることです。
鍵盤で形を捉える
C、F、Gなどのメジャーコードは、白鍵の三和音としてすぐに確認できます。
マイナーやセブンスも、鍵盤の形の変化で感覚的に覚えやすいのです。
楽譜上の記号ではなく、指の形や配置で把握することが、即興演奏や伴奏に役立ちます。
音で響きを記憶する
鍵盤で形を覚えるだけでは不十分。
実際に響きを耳で覚えることが大切です。
メジャーの明るさ、マイナーの切なさ、セブンスの緊張感…。
理論を読むだけでは伝わらないニュアンスを、サウンドから体得しましょう。
ジャズに活きる「即応力」
ジャズやポピュラー音楽では、譜面にすべての音が書かれているわけではありません。
だからこそ、鍵盤の位置と響きで覚えることが、即興演奏の自由につながります。
理論とサウンドを結びつける習慣が、表現の幅を大きく広げるのです。
まとめ
コードは「読むもの」ではなく「感じるもの」。
楽譜よりも鍵盤とサウンドに触れて覚えることが、
音楽をより自然に、より自由にしてくれます。
野口 尚宏