依存ではなく自立を育む音楽教室の在り方

自主的に音楽を学ぶ生徒と見守る講師

依存心から生まれる誤解

音楽教室を離れていかれる方の中には、
レッスンを受けているだけで何とかなると思い込んでいる方が少なくありません。
音楽的な技術を習得すれば自然に幸せになれる、そんな幻想を抱いてしまうのです。

ご機嫌取りは誰のためにもならない

一部の教室は生徒さんのご機嫌を取って集客を続けています。
しかし、それは長い目で見ると生徒本人のためにならず、
何よりも本当の音楽的能力が育たないままになります。
その結果、成長のない音楽が世に溢れ、誰も幸せにならない悪循環が生まれます。

今は社会の変革期

現代は、表面的な満足感を提供するだけの仕組みに気づき始める人が増えてきています。
身内でお金を回し合うだけで誰も成長しない構造ではなく、
自分で考え、コツコツと能力を磨く人が注目される時代に移行しつつあるのです。

教室に求められる本当の役割

音楽教室は、生徒の依存を助長する場所ではなく、
自立を支える学びの場であるべきです。
レッスンは「答えを与えるもの」ではなく、
「自分で努力を続ける力を磨くための支え」でなければなりません。

成長する生徒が示す未来

当教室でも、自分の課題を考え、
日々努力を重ねる生徒さんは確実に成長を遂げています。
自立を前提に音楽と向き合う姿勢こそが、本当の幸せや社会の変革につながるのです。

野口 尚宏