ドラムのパラディドルがジャズピアノに与えるリズムの魔法

ドラムを演奏する男性とグランドピアノを弾く男性が舞台上で演奏しているイラスト

🥁 パラディドルとは?

パラディドルは、ドラムの基礎的なスティッキングパターンのひとつです。
右(R)と左(L)の組み合わせを、
RLRR LRLL のように繰り返すことで、シンメトリックでありながら独特の流れを生み出します。

🎹 ピアノに応用するメリット

ジャズピアノでは、右手と左手の役割を分けることが多いですが、
パラディドルの発想を取り入れると、両手のインタラクションがより自然になります。

  • 右手=メロディ・コード
  • 左手=ベース・コード
    という固定観念を崩し、両手でリズムの会話を生み出すことができます。

💡 コンピングやアドリブに活かす

パラディドル的なフレーズをコードバッキングや即興に取り入れると、
拍の流れが前に進むような推進力が生まれます。
例えば、右手でコードを2回、左手で単音を1回ずつ交互に弾くことで、
ドラム的な“はね”や“跳ね返り”を感じられる演奏になります。

🌱 リズム感を根本から鍛える

この練習は、リズムの「流れ」と「重心」を意識する力を育てます。
特にジャズでは、スウィング感や裏拍のノリが重要です。
パラディドルをピアノに置き換えて練習することで、
従来のスケール練習やコード練習だけでは身につきにくいリズム感を磨けます。

野口 尚宏