誰か一人に届けるつもりで弾く・歌う──表現が変わる意識の持ち方

ピアノを弾きながら優しく誰かに語りかけているような女性の演奏風景

「誰かのために弾く」という気持ちが演奏を変える

練習や本番で緊張したり、表現に迷ったりするとき、
心に置いてほしいのがこの意識です。

一人に届ける演奏──たとえば大切な友人、家族、生徒さん。
誰か一人の顔を思い浮かべて、ピアノを弾いてみてください。

音に「気持ち」がのる瞬間

ピアノ 表現力は、技術だけではなく、
「どういう想いで弾いているか」によって生まれます。

「このコードにどんな気持ちを込めよう?」
という意識が芽生えると、自然と音が変わってきます。

歌は「届けること」から始まる

歌の 届け方の本質は、うまく歌うことではありません。
「伝えたい」という気持ちが先にあってこそ、声も響きも自然についてきます。

これは即興でも、スタンダードでも同じです。

聴く人を「信じて」歌う・弾く

演奏意識が「自分のことで精一杯」から「相手に届ける」に変わった瞬間、
音は自然と聴く人の心に入っていきます。

たとえ実際には誰もいなくても、「目の前に誰かがいる」と思って弾くだけで、自分の音が変化します。

サヴァサヴァでは「届ける音」を大切に育てます

Music Space サヴァサヴァでは、単なる技術習得ではなく、
「音楽を人に届けるための力」を重視しています。

感情を乗せることを恐れず、
一人の人に語りかけるような音を、共に育てていきましょう。

野口 尚宏