好きな音楽の徹底分析が道を拓く

ヘッドホンで音楽を聴き、ノートに分析を書き込む女性のイラスト風イメージ

出発点は「好き」を深掘りすること

音楽を難しく考えず、好きな音楽を深く分析することから始めましょう。
憧れの一曲を手がかりにすれば、やりたい表現や次にやるべき練習が自然に浮かび上がります。

5つの視点で分解してみる

メロディ(動機/スケールの使い方)
ハーモニー(コード進行/テンションの流れ)
リズム(グルーヴ/シンコペーション)
音色(発声・楽器の質感/ミックスのバランス)
フォーム(AABA、ヴァース→コーラス等の構成)

具体的な手順

  1. リファレンス曲を1〜3曲選定(強く好きだと言える曲)
  2. 反復リスニング(区間ループ/テンポを落として聴く)
  3. 書き出す(気づきをノート化、コードと小節構成を記録)
  4. 再現→改変(耳コピしてから自分流に1要素だけ変える)
  5. 録音して振り返る(短いフレーズでOK、週単位で比較)

迷いを減らす練習設計

分析から導いた1つの課題だけを一週間やり込む。
(例:Ⅱ–V–Iの分解、8小節のモチーフ展開)
小さく決めて、深くやることで上達の実感が生まれます。

好きな音楽を深く聴き込む

好きな音楽を深く分析するほど、
やりたい音や必要な技術がクリアになります。
小さな発見の積み重ねが、あなたの音楽を前に進める最短ルートです。

野口 尚宏