🎹 ピアノは「指で弾く」だけではない
ピアノ演奏は、単に指を動かすだけの行為ではありません。
むしろ、体全体を使って音を鳴らすことが、本当の演奏表現へとつながっていきます。
🧍♀️ 姿勢と重心がすべての始まり
良い音を出すためには、まず正しい姿勢と安定した腰の重心が不可欠です。
椅子の高さ、鍵盤との距離、背筋の伸ばし方、これらの土台が崩れると、
どれだけ指を鍛えても音に芯がなくなってしまいます。
💪 腕・肘・手首のしなやかな連動
腕の使い方も非常に重要です。
肘や手首を固めてしまうと音が硬くなります。
腕から指先までの流れをしなやかに保つことで、
力みのない自然な音が生まれます。
🫁 腹筋と呼吸が音に深みを与える
ピアノは管楽器ではありませんが、呼吸と腹筋は非常に重要です。音を出すタイミングやフレーズの方向性は、息のコントロールや体幹の安定が影響します。まるで「歌うように弾く」ことが求められるのです。
🧠 意識を向けるだけで、音が変わる
演奏中、「指」だけに意識が向きがちですが、
体全体で音を支えるという感覚を持つだけで、
音の深みやダイナミクスに大きな変化が現れます。
体全体で音を響かせることが、音楽の深さを決める
繰り返しますが、ピアノ演奏はただ指を動かすだけではありません。
体全体を使って音を“響かせる”ことが、本当に伝わる演奏へとつながっていきます。
どれだけ繊細な感情も、どれだけ深い表現も、
体の使い方次第で音に乗るかどうかが決まるのです。
だからこそ、フォームや姿勢、呼吸に目を向けることは、
音楽を深めるための大切な一歩となります。
野口 尚宏