よくネットで同業者のボーカル教室やピアノ教室、特にジャズの音楽教室をよく調べます。
レッスンの内容は分かりませんが、HPのデザインのセンスもイマイチ、現在もURLをSSL(httpsで始まる暗号化通信にしていないアドレス)にしていない方が多いです。(有名人やメジャーなアーティスト、海外ではしっかり時代に即した対応をしています)
要は時代遅れでダサいわけです。
私がジャズを始めた頃から周りのジャズ関係者は「大衆に迎合するのはアーティストとして誤りだ」という風潮がありました。
ネットが今ほど普及していない頃は、それでも良かったかもしれませんが、これだけYouTubeや各種SNSで個々の人が個性的でセンスのある情報発信をするようになっている今、そんなことは言っていられない気がします。
もともと理解が難しいジャズやクラシック音楽の演奏家方々のそういう少し上から目線的な姿勢が音楽に興味を持つ人々を遠ざけているように感じます。(もちろん一部、そうじゃなく真摯に低姿勢で活動されている方々もいらっしゃいます)
ジャズは本来、音楽のジャンルの中で時代の最先端を行かなければならない音楽です。
もちろん、クラシック音楽やジャズの歴史を学ぶことは大切です。
しかし、いわゆる古典的なジャズだけを模倣して満足していてはいけません。
新しいアイデアを生み出すためには、音楽の基礎を学ぶ必要があります。
その中で過去の音楽家の楽曲から学び、自身の新しい音楽を生み出していく意欲が必要だと思います。
そのためにもまず、自己満足に陥らず、洗練されたセンスを持ちつつ自分の信念を発信し、音楽家や音楽教室を運営する方々には音楽の魅力を伝えていただきたいと考えています。
そして私自身もそうありたいと思っています。
野口 尚宏