コロナ収束を願い、収束後にむかって

ただいま緊急事態宣言真っ最中です。
しかし、1回目の緊急事態宣言の時とは世の中全体の捉え方が随分と変わってきたように感じます。
この1年半、いやこのままいくと2年を過ぎるかもしれないこの状況に随分とお疲れの方も多いかと思います。
当教室も昨年に引き続き、極めて厳しい状況ではありますが、
感染対策に充分気をつけつつ、通ってくださる生徒さんのお力添えとご協力によって何とかレッスンを続けて参りました。
今現状では第五波と呼ばれる感染状況は下がりつつあります。
しかし、今まであまり真剣に考えて来なかった感染症の問題は私たちに大きなテーマと一つの真実を突きつけました。
「今までの私たちが如何に無力で無防備であるということ」
また他方では今までなんの疑念もなく信じてきた事への疑いも出てこられた方もいらっしゃるでしょう。
「これから私たちはどうやって生きていくべきか」
この問題をこのコロナ禍で大きく突きつけられた気がするのです。
多くの大規模イベントは中止になり、今までマスクなどつけることなく、特に密な状況で大勢でワイワイと楽しむ音楽イベントはまるで悪行であるかのように
マスコミでは報じられ人々の心もその影響を受けて警戒心を持つようになりました。
これらの影響で実はもっとも恐ろしいのはコロナウィルス自体より、自粛による経済悪化やその事に伴い人々の心の余裕がなくなる事でおこるストレス、他者への誹謗中傷や攻撃的な気持ちになる事だと思います。
自粛期間も最初のうちは仕方がないなと思い、真面目に続けてきたものの、長引くことにより、苛立ち、誰にもぶつける事の出来ない怒り、虚無感、無気力などマイナスな思考になってきていると思うのです。
怒りがあるうちはまだいいですが、無気力になる事が何より恐ろしいです。
長々とネガティブな事を綴って参りましたが、この自粛期間で良い事もありました。
人と会う機会が減った事で自分にとって何が大事であるかを自身の心と向き合う
機会と時間に恵まれた事です。
「無理に我慢して他人から押しつけられた人生を生きる必要はない」ということです。
勿論、人付き合いは大事な事ですし、いろんな方々と接する事で学びも多いです。
しかし、どうしても考え方の違いで相容れない人は存在するものです。
人生1度きり。
自分勝手に生きるという事ではなく、自分と正直に向き合って本当に大事なものに費やす時間を限られた時間で
その価値感が合う方と共に時間を過ごすべきだと思うのです。
その事を一緒に考えさせてください。
今後ともMusic Space サヴァサヴァをよろしくお願いいたします。

野口 尚宏

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