メロディは「音階」だけではない
メロディは単なる音の並びではなく、
言葉と深く結びついています。
特に歌においては、メロディは「話すように歌う」ことが大切。
その感覚を忘れると、感情の伝わらない演奏になってしまいます。
英語の歌と言葉のリズム
英語の歌を聴くと、
言葉のリズムとメロディが自然に溶け合っていることに気づきます。
英語は抑揚のある言語。
例えば “I love you” のようなシンプルなフレーズにも、
自然なイントネーションがあります。
それがそのままメロディとして機能しているのです。
日本語の歌との違い
一方で、日本語は一音一音を均等に発音する言語です。
たとえば「ありがとう」は「ア・リ・ガ・ト・ウ」と
5つの音に分けてはっきり発音されます。
そのため、言葉とメロディが自然に一体化する感覚が
英語より少し難しく感じることがあります。
レッスンで意識していること
サヴァサヴァでは、
言葉の抑揚を感じることから始めます。
英語の曲に挑戦する場合も、意味や感情をしっかり理解し、
話すように歌うことを大切にしています。
発音よりも「ニュアンス」を捉えることが、
歌に命を吹き込む鍵になります。
音楽は“話すように伝える”もの
結局のところ、音楽はコミュニケーションです。
ただ上手に歌うのではなく、
「伝わる声」を出すこと。
メロディと言葉の関係を知ることで、
あなたの表現力もきっと変わります。
野口 尚宏