「言う事を聞く。」という言葉の意味について考えてみた。
そもそもこの意味は相手の言うことに耳を傾け、その内容をきちんと聞き入れるという事ではないのかという事だ。
しかし、概してこの意味は「従う」、「言うことを聞かない」=「従わない」という風に使われている事が多くないかという事に気がついた。
一見どうでもいいことのように思えるが、「言うことを聞く」という事は
相手の立場を尊重し、意見や考えを受け入れ、その通りにするかどうかはその後の問題なのではないか。
英語で言うところの”listen”であって”obey”ではない。
しかし、自分でも知らず知らずのうちに、”obey”的な意味で使っている事が多いように感じた。
実は違うのではないか、と気づいたわけだ。
「言うことを聞く、聞かせる」という言葉の意味に一種支配的かつ従属的な意味合いが含まれるようになったのはいつ頃からだろう。
相手の言う事に耳を傾け、真意を理解した上で自分で判断し、どうするか決める。この事が意外と難しいから、その間の経緯を端折ってしまったのかなあ。
参議院選挙で自民党勝利のニュースを見ながら、価値観の違う相手の立場を理解し、自分の考えでもって行動に移すという事の難しさを感じつつも
その事がとても重要な事なのではないかと思ったんだけれど、、。