歌うことは“健康習慣”のひとつ
歌うことは、ただの趣味ではありません。
実は医学的にも、
歌う行為が心身に与えるプラスの影響がさまざまに明らかになっています。
深い呼吸で自律神経が整う
歌うとき、私たちは自然と腹式呼吸を行います。
これは、自律神経を整え、
リラックスを促す呼吸でもあります。
緊張やストレスを感じたとき、
声を出すことで心がほぐれる感覚を体験した方も多いのではないでしょうか。
声を出すことで血流もアップ
声を出すと、肺と横隔膜を大きく動かすことになります。
これは、血流やリンパの循環を促進し、
内臓のマッサージのような効果もあると言われています。
「歌ってスッキリした」「体がポカポカした」というのは、
理にかなっている反応なのです。
気持ちの解放=メンタルケアにも
悲しい時に思い切り泣ける歌を歌ったり、
前向きな気持ちになれる曲を口ずさんだり…。
歌うことは感情を出す手段でもあり、
心の整理を助ける作用もあります。
とくに人前でなくても、
ひとりカラオケや家での鼻歌でも十分効果があります。
教室では“気持ちよく歌う”ことを何より大切にしています
私たちの教室でも、
ボーカルレッスンでは「うまく歌う」より、
「自分の身体と心を自由に使うこと」を大事にしています。
声が出たときの爽快感、気持ちが晴れる感覚──
それこそが、歌の本質であり、続けたくなる健康習慣の正体です。
あなたも今日から“声を出す”こと、始めてみませんか?
歌に自信がないという方も大丈夫。
誰に聴かせるでもなく、
自分自身のために歌うことが、まずは一番のスタートです。
野口 尚宏