弾けることが音楽の全てではない
音楽を学ぶとき、どうしても「弾けるようになること」がゴールになりがちです。
もちろん、ある程度の演奏技術は必要ですが、
それだけではアンサンブルは成立しません。
音楽とは「音を合わせること」
つまり、周りの音をよく聴く力が問われるのです。
聴く力がアンサンブル力につながる
聴く力を鍛えることで、自分の音をどう出せば良いかがわかってきます。
たとえば、他の楽器が主旋律を奏でているときに、
自分はどんな音で支えるか、あるいは引くべきか。
これは技術ではなく感性と姿勢の問題です。
音楽の根っこにあるのは「対話」
音楽は言葉を超えた対話です。
一人で弾くだけなら自己完結ですが、
他人と音を重ねることで初めて生まれる表現があります。
だからこそ、相手の音を聴くことからすべてが始まるのです。
音楽の本質を育てるレッスンを
当教室では、「技術」よりも「音の会話」を大切にしています。
どれだけ速く弾けるかではなく、
どんな気持ちで、どんな意図を持って音を出すかを重視します。
それこそが、長く深く音楽を楽しむための土台になります。
野口 尚宏