ボイストレーニングにおいて、多くの人が陥りがちな罠があります。
それは、小さな声で丁寧に練習することです。
しかし、実は声を鍛えるには、まず大きな声を出すことから始めるべきなのです。
今回は、なぜ大きな声を出すことが重要なのか、
そしてどのように声を遠くに飛ばす感覚を身につけるべきかについて、詳しく見ていきましょう。
大きな声を出すことの重要性
声量を増やすことは、ボイストレーニングの基本中の基本です。
大きな声を出すことで、以下のような利点があります:
- 声帯の筋肉を強化する
- 呼吸のコントロールを向上させる
- 共鳴を最大限に活用する
大きな声を出す練習をすることで、これらの要素が自然と鍛えられていきます。
小さな声での練習では、これらの効果を十分に得ることができません。
声を遠くに飛ばす感覚を身につける
次に重要なのは、声を遠くに飛ばす感覚です。この感覚を身につけることで、
以下のような効果が期待できます:
- 声の通りが良くなる
- 音程が安定する
- 声の響きが豊かになる
声を遠くに飛ばすイメージを持つことで、自然と体全体を使った発声ができるようになります。
これは、単に大きな声を出すこととは異なり、声質の向上にもつながります。
実践方法
では、具体的にどのように練習すればよいのでしょうか。以下に簡単な練習方法を紹介します。
- まっすぐ立ち、深呼吸をする
- 「あ」の母音で、できるだけ大きな声を出す(声が出にくいときは「お」の母音から始める)
- 声を出すとき、部屋の反対側の壁に向かって声を飛ばすイメージを持つ
- これを1日5分間、継続して行う
この練習を続けることで、徐々に声量が増え、声の通りも良くなっていくはずです。
まとめ
ボイストレーニングにおいて、
大きな声を出すことと声を遠くに飛ばす感覚を身につけることは非常に重要です。
これらの基本を押さえることで、歌唱力や話し方の向上につながります。
日々の練習を通じて、自分の声の可能性を最大限に引き出していきましょう。
野口 尚宏