ボイトレの基本:正しい口の形と発声法
ボイストレーニング(通称ボイトレ)において、
正しい口の形と発声法は非常に重要です。
多くの人が見落としがちですが、
これらの基本を押さえることで、声の質と表現力が大きく向上します。
「アの口」で始める
ボイストレーニングの基本中の基本は、「アの口」の形です。
この形は、口を自然に開いた状態で、唇を軽く引いた形を指します。
この形は、声が自由に出やすく、共鳴しやすい状態を作り出します。
喉は「オ」の状態に
一見矛盾しているように思えるかもしれませんが、
口が「ア」の形なのに対し、喉の中は「オ」の状態にするのが理想的です。
これにより、喉の奥が開き、豊かな響きを生み出すことができます。
縦にアゴを開く
アゴの開き方も重要です。横に広げるのではなく、
縦に開くことを意識しましょう。
これにより、口腔内の空間が広がり、声の響きが豊かになります。
また、不要な力みが減り、自然な発声が可能になります。
口角を上げて
最後に忘れてはいけないのが、口角を上げることです。
口角を上げることで、表情が明るくなるだけでなく、
声の通りも良くなります。さらに、高音が出しやすくなる効果もあります。
口の形と発声法
正しい口の形と発声法は、ボイトレの基礎となる重要な要素です。
「アの口」で喉は「オ」、縦に顎を開いて口角を上げるという基本を意識して練習することで、
豊かで伸びやかな声を手に入れることができるでしょう。
日々の練習で少しずつ体得していくことが、上達への近道となります。
野口 尚宏