ボイストレーニングというと、
歌唱力の向上や声質の改善を目的に行うものというイメージが強いかもしれません。
しかし、実はボイストレーニングには意外な健康効果があるのをご存知でしょうか?
私自身も毎日生徒さんと一緒に発声練習をしているので、
あまり風邪をひきません。
(ただ、このことは体質や個人差があるので、発声練習をしているから絶対に風邪をひかないわけではありません)
今回は、ボイストレーニングが風邪やアレルギーの症状改善に役立つ可能性について探ってみましょう。
呼吸機能の向上
ボイストレーニングの基本は、正しい呼吸法を身につけることです。
腹式呼吸を意識した発声練習を続けることで、肺活量が増加し、呼吸器系の機能が向上します。
これにより、体内に十分な酸素が行き渡るようになり、免疫力のアップにつながる可能性があります。
喉の筋肉強化
発声練習を重ねることで、喉周りの筋肉が鍛えられます。
これにより、のどの炎症に対する抵抗力が高まり、
風邪やアレルギー性鼻炎の症状が軽減される可能性があります。
また、喉の筋肉が強化されることで、痰や鼻水の排出がスムーズになり、
症状の緩和に役立つかもしれません。
(ただし、本当に声を出すのが辛い時や極端な声がれの症状があるときは
発声を控えて安静にしましょう)
ストレス解消効果
歌うことはストレス解消に効果的だと言われています。
ストレスが軽減されることで、自律神経のバランスが整い、免疫機能が正常化します。
これにより、風邪やアレルギー反応に対する身体の抵抗力が高まる可能性があります。
効果的な練習方法
- 腹式呼吸を意識した発声練習
- ハミングやリップロールなどの軽い発声練習
- 適度な水分補給を心がける
- 無理のない範囲で定期的に練習を行う
ボイストレーニングで健康をキープ
ボイストレーニングは、単に歌唱力を向上させるだけでなく、
思わぬ健康効果をもたらす可能性があります。
ただし、体調が悪い時は無理をせず、徐々に練習量を増やしていくことが大切です。
これから風邪の季節が始まります。
規則正しい生活や適切な食事、十分な睡眠、うがい、手洗いなど、日々の習慣も大切です。
ボイストレーニングを通じて、健康で豊かな声を手に入れましょう。
野口 尚宏