昨日は浪切ホールにて、ベルリンフィル12人の金管奏者たちを観に行ってきた。
吹奏楽の指導に関わるようになる前までは、金管楽器のアンサンブルには固定観念があって、あまり興味がなかったのだが、指導にも役立つと思い、行ってきた。
想像を超える凄さだった。
やはり世界の超一級のサウンドはこういうものなのかと思った。
完全無比なテクニックもさることながら、
12人の奏者一人一人が指揮なしに絶妙なバランスで各楽器間での音量バランスや
音色バランス、アーティキュレーションを知り尽くしている。
音がとても柔らかい。これって木管じゃないのと錯覚に陥る。
そのいっぽうで曲によっては勿論金管独特のパリッとした音も素晴らしい。
もしかしたら、それぞれの楽器で自分と違うパートの音も出せるんじゃないかと
思ったくらいだ。
みんな素晴らしかったが、僕的にはトロンボーンのアンサンブルが良かった。
プログラム中でトロンボーンだけのアンサンブル曲があったのだが、
曲中での変幻自在な音色変化に驚嘆した。
こういった一級の人たちの演奏を聴いていつも思うのだが、
常に自然体に音楽に向かっている事を感じる。
偉ぶった感じが全くないのだ。
真の意味での高貴な音楽はとても自然で人間的な息づかいのもとに作られるのでは
といつも思う。
いや~、とにかく凄かったです。