ピアノは「打楽器」であるという新しい視点
ピアノといえば、弦楽器や鍵盤楽器として分類されることが一般的です。
しかし、その音が発生する仕組みを考えると、ハンマーで弦を叩くことで音が出るため、
実は打楽器としての側面も持っています。
この視点を意識することで、特にジャズピアノの演奏において新しい可能性が広がります。
ドラムテクニックを鍵盤に応用する
ドラムの基本的なテクニックであるシングルストロークやダブルストローク、
さらには複雑なリズムパターンであるパラディドルなどを、
両手の動きに取り入れることで、
ピアノ演奏にリズム的な多様性とダイナミズムを加えることができます。
例えば、右手でメロディーを弾きながら左手でベースラインを刻む場合でも、
ドラム的なリズム感覚を意識することで、より立体的でグルーヴ感のある演奏が可能になります。
ジャズピアノにおけるリズム感覚の重要性
ジャズではリズムが命ともいえるほど重要な要素です。
ピアニストがバンド全体の中でリズムセクションとして機能する場面も多くあります。
このとき、ただ和音やメロディーを弾くだけではなく、
打楽器的なアプローチを取り入れることで、
演奏全体にスイング感やエネルギーを与えることができます。
練習方法:ドラムパターンで鍵盤を叩く
具体的な練習方法としては、まずC(ドミソ)などのかんたんなコードを両手を使って
鍵盤上でドラムのスティックワークと同様に
シングルストローク(交互に叩く)、ダブルストローク(片手で2回ずつ叩く)、
そしてパラディドル(右左左右/左右右左)などのリズムパターンを練習してみましょう。
これらの練習は指先のコントロール力だけでなく、リズム感覚そのものも鍛えられます。
新たな表現の可能性
このようにピアノを単なるメロディーやハーモニーのためだけではなく、「叩く」楽器として捉えることで、新たな表現方法が開けます。特に即興演奏が求められるジャズでは、この視点が大きな武器となります。ぜひ日々の練習に取り入れてみてください!
ピアノを打楽器としてとらえる意味
ピアノは弦楽器でもありながら、その構造上打楽器としても機能します。
この視点からドラムテクニックを応用することで、
ジャズピアノ演奏におけるリズム表現やグルーヴ感が大きく向上します。
新しい発見とともに、自分だけの音楽スタイルを追求してみましょう!
野口 尚宏