ジャズピアノの魅力の一つは、自由自在なアドリブにあります。
しかし、多くの演奏者が「どんなフレーズを弾けばいいのか分からない」と悩みます。
その解決策として、「頭で鳴らして、歌って弾く」というアプローチが非常に効果的です。
内的聴覚を磨く
アドリブを上達させるには、まず頭の中で音を鳴らす能力、つまり内的聴覚を磨くことが重要です。
これは、実際に指を動かす前に、心の中でメロディーを歌うようなイメージです。
この練習を重ねることで、より自然で表現力豊かなフレーズを生み出せるようになります。
歌うことの重要性
頭で鳴らしたフレーズを実際に歌ってみることも、非常に有効です。
歌うことで、リズムや音程をより正確に把握でき、
フレーズの流れをより自然に感じ取ることができます。
また、歌うことで呼吸のタイミングも意識でき、より音楽的なアドリブにつながります。
弾きながら歌う実践
最終的には、ピアノを弾きながら同時に歌う(もしくは口ずさむ)ことを目指します。
これにより、頭の中で鳴っている音と実際に弾いている音のギャップを埋めることができ、
より直感的な即興演奏が可能になります
野口 尚宏