ピアニストがやりがちな「一人で完結するクセ」
ジャズピアノはメロディ・和音・リズムをすべて一人で奏でられるため、
アンサンブルでつい全部やってしまう傾向があります。
他の演奏者の「隙間」を埋めようとしすぎて、
音楽の呼吸が乱れてしまうケースがあります。
ベース演奏でリズム感を強化
ベースを体験すると、低音の役割と「間」の大切さが体で理解できます。
左手でベースラインを弾きながら右手でコードを弾く練習は、
バンドのリズムセクションとのやり取りを想像しやすくし、自然なノリを生み出します。
他楽器の特徴を知って視野を広げる
・ドラム:リズムの「空白部分」とアクセントの置き方を学ぶ
・管楽器:息継ぎのタイミングとメロディの区切り方を理解
・ギター:コードの押さえ方のバリエーションを増やす
アンサンブル力を磨く練習法
- ピアノパートだけでなく全パートの動きを分析
- ベースラインを口ずさみながらシンプルな伴奏を弾く
- 他楽器奏者と即興演奏して「聴く力」を養う
創造性を引き出す逆転発想練習
左手だけでベースラインを弾き、右手を自由にする練習が効果的。
これで伴奏とソロ演奏の切り替えがスムーズになり、
余白を活かした演奏ができるようになります。
総合的な音楽理解が生む本当の表現力
他楽器を体験する最大のメリットは、音楽の対話の本質を学べること。
ピアノという「小さなオーケストラ」を操る演奏者こそ、
各楽器の特徴を理解し、全体のハーモニーを導く存在を目指しましょう。
野口 尚宏