ジャズピアノを始めるうえで、まず押さえておきたい基礎練習があります。
それが、12キーの完全習得と4声ダイアトニックコードの理解です。
これらをマスターすることで、ジャズ特有の自由な表現力を身につける土台が築かれます。
12キーの完全習得:すべての音を自在に操る
ジャズピアノでは、どのキーでも即座に演奏できることが求められます。
そのため、すべてのキーでスケールやコードを練習することが重要です。
- スケール練習:メジャースケールやマイナースケールを全12キーで弾けるようにする。
- コード練習:基本的なトライアドやセブンスコードを各キーで演奏し、指使いを体に覚えさせる。
これにより、どんな曲や即興演奏にも対応できる柔軟性が身につきます。
4声ダイアトニックコード:和音の骨格を理解する
次に取り組むべきは、4声ダイアトニックコードです。
これは1度、3度、5度、7度の音を重ねた和音で、ジャズ特有の豊かな響きを生み出します。
- 構成音:各コード(メジャー7th、マイナー7thなど)の1度、3度、5度、7度を理解する。
- 実践練習:Cメジャーなど簡単なキーから始め、徐々に全12キーで練習。
- 応用力:テンションノートやボイシングを加えることで表現力を高める。
この練習はコード進行や即興演奏にも役立ちます。
基礎が未来を拓く
ジャズピアノの世界では、「基礎」がその後の成長を大きく左右します。
まずは12キーと4声ダイアトニックコードという基本をしっかりと押さえましょう。
それができれば、より高度な即興演奏やアレンジにも挑戦できるようになります。
野口 尚宏