ジャズピアノの基本!ガイドトーンである3度と7度を意識しましょう。

ガイドトーンとは?

ジャズピアノを演奏する上で、ガイドトーンは欠かせない概念です。
ガイドトーンとは、コードの中で特に重要な役割を果たす音、
つまり3度7度のことを指します。
この2つの音はコードの性格(メジャーかマイナーか、ドミナントかなど)を決定づけるため、
非常に大切です。

例えば、C7というコードの場合、C(根音)、E(3度)、G(5度)、B♭(7度)という構成音があります。この中で特に注目すべきなのがE(3度)とB♭(7度)です。
これらがコードの「キャラクター」を表現する核となります。

3度と7度を意識するメリット

ジャズピアノでは、コード進行が複雑になることが多く、
その中で的確にコード感を出すことが求められます。
そこで活躍するのがガイドトーンです。この2つの音を意識することで、
以下のようなメリットがあります:

  1. コード感が明確になる
    ガイドトーンを押さえるだけで、そのコードが何であるかをはっきり示すことができます。
    これにより、伴奏がより洗練されます。
  2. 省エネで効果的な演奏
    ジャズでは複雑なボイシングや装飾音も多いですが、
    まずはガイドトーンだけを押さえることで、
    シンプルながら効果的な演奏が可能になります。
  3. スムーズなボイシング移動
    ガイドトーンを意識すると、
    コード進行に合わせてスムーズにボイシングを移動させることができるため、
    流れるような演奏が実現します。

実践!ガイドトーンの練習方法

ガイドトーンを身につけるためには、以下の練習方法がおすすめです:

ステップ1:コード進行に沿って3度と7度だけ弾く

まずは簡単なコード進行(例:II-V-I)を選び、
その中で3度7度だけを弾いてみましょう。
これにより、コード感を耳で確認できます。

ステップ2:片手でガイドトーン、もう片手でメロディ

片手でガイドトーンを弾きながら、
もう片手でメロディラインや即興演奏を試してみてください。
これにより、実際の演奏でもガイドトーンを活用できるようになります。

ステップ3:ボイシングに応用

慣れてきたらガイドトーンを含むボイシング(和音の配置)に挑戦しましょう。
例えばルート音+ガイドトーン+テンションという形で弾くことで、ジャズらしい響きを作れます。

3度と7度を意識する習慣づけ

ジャズピアノでは複雑なテクニックや理論も重要ですが、
まずは基本となるガイドトーンをしっかり理解することが上達への近道です。
特に初心者は、この「3度」と「7度」を意識するだけで演奏がぐっと洗練されます。
ぜひ日々の練習に取り入れてみてください!

ジャズピアノの世界は奥深いですが、一歩ずつ進めば必ず楽しさと充実感が得られるはずです。

野口 尚宏