「ジャズは脳に良い」は本当?その理由と効果を解説

ジャズが脳に与える影響をテーマに、ピアノ演奏する男性と発光する笑顔の脳キャラクターが音符とともに描かれたイラスト

ジャズが「脳に良い」と言われる理由

「ジャズは脳にいい」──これは単なる印象ではなく、
科学的にも注目されています。
特に即興演奏や複雑なコード進行を扱うジャズは、
脳の複数の領域を同時に使うため、脳の活性化に非常に効果的とされています。


即興演奏は脳の“最高のトレーニング”

ピアノでもボーカルでも、
ジャズにはその場でフレーズを作る即興演奏(インプロビゼーション)があります。
このとき脳は:

  • 前頭前野:創造・判断・選択
  • 海馬:記憶(コード進行やパターン)
  • 感覚運動野:演奏の身体操作

など、複数の領域を同時にフル稼働します。
これはまさに脳の総合運動です。


リズムと集中力の関係

ジャズ特有のスウィング感やポリリズムは、
時間感覚や注意力を高める効果もあります。
テンポや拍を感じながら、仲間と合わせる行為は、
集中力と共感力を高める音のコミュニケーションでもあるのです。


高齢者ケアや子どもの発達にも活用されるジャズ

最近では、ジャズや即興音楽が認知症予防や発達支援
活用されることも増えています。
実際に、音楽療法の分野では「反応の自由度が高い音楽」として
ジャズが選ばれることもあります。


教室でも“脳が活性化するレッスン”を

私たちのレッスンでも、
譜面に頼りすぎない即興練習や耳を使った演奏を大切にしています。
上達するだけでなく、脳が元気になる感覚を感じてみませんか?

野口 尚宏